平成16年度「好みの計量研究会」


<研究会の趣旨>

本研究会は,人の抱く「好み」と物の持つ「魅力」をテーマとした研究を取り扱う.(1)人(心理学・生理学),(2)物(建築学・音響学・化学・食品学),(3)方法(工学・調査法・統計学)といった,参加者の専門分野を限定しない学際的研究会である.

人の抱く「好み」とは何か,物の持つ「魅力」とは何か,を明らかにし計量化するというテーマを基本として掲げるが,嗜好・魅力に対しての実質科学的な知見を各分野毎に見出すにとどまらず,嗜好計量化のための定性的・定量的調査測定法および統計的方法論を共有化,体系化することを目指す.

分野の垣根を越えた,理論家,応用家,実務家の集う研究会とする.

<代表者>

運営担当:芳賀麻誉美(女子栄養大学)

<参加人数>

32名(平成16年615日現在)

<参加者>

[会員]

朝野煕彦(東京都立大学 経済学部)
天辰 次郎(()日本リーバ 
石原聖子(()富士ゼロックス リサーチセンター)
上野佳奈子(東京大学 生産技術研究所)
岡田浩一(()電通 ブランド・クリエーション・センター)
大澤幸生(筑波大学 ビジネス科学研究科 兼 科学技術振興事業団さきがけ21)
方波見真紀(株式会社 資生堂)
黒木 学(大阪大学大学院基礎工学研究科 システム創成専攻数理科学領域
小島隆矢(独立行政法人 建築研究所)
讃井純一郎(関東学院大学 人間環境学部 人間環境デザイン学科)
庄司裕子(中央大学 理工学部 経営システム工学科
小代禎彦(東陶機器(株) R&D企画部R&D企画グループ)
鈴木督久(早稲田大学 非常勤講師)
互 恵子(()資生堂 ビューティーサイエンス研究所)
田久浩志(中部学院大学 人間福祉学部)
椿 広計(筑波大学 社会工学系大学院経営システム科学)
鶴見裕之(立教大学大学院 守口研究室)
豊田裕貴(多摩大学 経営情報学部
仁科 健(名古屋工業大学 工学部生産システム工学科)
芳賀麻誉美(女子栄養大学 食情報科学研究室)
廣野元久(()リコー CS・品質本部計画室品質技術G
星野崇宏(統計数理研究所 領域統計研究系 人文社会科学領域研究部門

本間大一((株)インタースコープ開発統括本部 研究開発部)
町田明子(()資生堂 製品開発本部 製品化計画部情報開発室)
松田紀之(筑波大学大学院 システム情報工学研究科
松村真宏(大阪大学大学院 経済学研究科
丸山 玄(大成建設() FM推進部FM計画室)
水野 誠(筑波大学大学院 システム情報工学研究科

本村陽一(独立行政法人 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター)

森田喜文(株)電通メディアマーケティング局メディアリサーチ部)
山川義介(()インタースコープ 代表取締役社長)

 

[ML会員]

掘 啓造 (香川大学 経済学部 経営システム学科 )

服部 環 (筑波大学大学院 人間総合科学研究科)

 

[休会会員]
林 俊克(株式会社資生堂 製品開発本部 製品化計画部情報開発室)

<活動予定>

平成16年4月より平成17年3月末の1年間を会期とする.
この間,10回程度の定例会を開催する他,メーリングリストを開設し,情報交換などを行う.

本年度は,行動計量シンポジウムと勉強会を開催する予定である.
また、平成16年度 第32回の行動計量学会大会にて企画セッションを開催予定である.

<運営方法概要>

参加者間の相互的な意見交換の場とする(発表者に対しては有益なコメントを心がける).

「年に一度,発表する,もしくは何らかの形で会に貢献をする」,「会員全員に参加を了承されること」の2つが参加条件である.

 

詳細は別途定める(お問い合わせ下さい).

<研究会開催日と内容>

*臨時参加希望の方は芳賀宛に必ずメールで連絡下さい(アドレス最下段記載).

当日の急な飛び入り参加はご遠慮いただいています.

<第1回研究会>

日時:4月16日(金) 18:30〜21:00
場所:(株)資生堂 汐留オフィス会議室
内容:
1.芳賀

「評価グリッド法一般化の試みとその改良(ロングバージョン:討論有り)」

2.その他打ち合わせ

「行動計量学会シンポジウムについて」

<第2回研究会>

日時:5月21日(金) 18:30〜20:30
場所:電通本社ビル 36階B-2会議室
内容:
1.岡田さん

 「事業戦略の中でのブランドの意味〜行動計量のニーズはどこにあるのか〜」

2.森田さん

「広告・マーケティング領域におけるウエアラブルPCの応用例と今後について」

 

<勉強会>

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好みの計量研究会の第5回勉強会

「因果分析を学ぼう!その4:ベイジアンネットワークと因果分析」開催案内

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<勉強会開催趣旨>

ベイジアンネットワークは、ある事象の起こりやすさや原因との関係を

表現し、その上での確率推論によって、障害の予測や診断などに

多く活用されています。

また人間の感性などの非線型性や非正規性を含む不確実な知識を

表現するのにも役立つものとして、現在、多様な実学分野から

注目を浴びている方法論です。

今回の勉強会では、産業技術総合研究所の本村陽一さんを講師にお招きし、

因果分析入門、構造方程式モデリング、グラフィカルモデリングと

回を重ねてきた、因果分析の第4回勉強会として、

「ベイジアンネットワークと因果分析」というテーマでお話いただきます。

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開催日:626日(

時間:13301730

場所:筑波大学茗荷谷校舎 第一会議室

参加費:社会人3000円,学生1500円(純粋に学生で給与所得が無い方)

講師独立行政法人 産業技術総合研究所

    デジタルヒューマン研究センター 主任研究員 本村陽一さん

プログラム:

 ・13:30〜15:30 ベイジアンネットワーク入門

   グラフィカルモデルの一種であるベイジアンネットワークについてそのモデル、モデルを使った確率推論、モデルをデータから構築する統計的学習、ベイジアンネットワークを簡単に利用するためのソフトウェア、などの観点から解説する。

 ・15:45〜16:45 事例で見るベイジアン・ネットワーク

   ベイジアンネットワークについて、応用研究や、海外での事業例、国内で進めている共同研究例などの事例と概要を紹介する。

 ・17:00〜17:30 総合質疑

 

 ・18:00〜懇親会

 

問い合わせ連絡先:女子栄養大学 芳賀麻誉美

            haga@eiyo.ac.jp

            049-282-7332

 

申込み方法:下記の参加申込書を芳賀宛(haga@eiyo.ac.jp)に御返送下さい。

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<参加申込書>

氏名:

所属:

連絡先メールアドレス:

 

勉強会に(出席します・欠席します)

懇親会に(出席します・欠席します)

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*参加について変更が生じた場合(参加者変更,遅刻・早退,欠席)には

速やかに芳賀宛に御連絡下さい。連絡のない場合には,次回から参加を

お断りさせていただきます.お手数ですがご連絡お願い申し上げます。

 

行動計量シンポジウム作戦会議

日時:6月30日(金) 18:00〜21:00
場所:東陶株式会社 虎ノ門ビル会議室

*当日講演者と後方支援をしてくださる方は、参加してください。

 

「ラダリング」ミニ勉強会

日時:7月2日(金) 18:30〜21:00
場所:女子栄養大学 駒込校舎(3号館5F)小講堂

参加費:講師謝礼分として会員500円 会員外1000円微集します。

     (学生は無料)

プログラム

        18:30-19:10 TM/WEBラダリング事例発表 上田先生

        19:10-19:30 質疑

        19:30-20:30 ラダリング講習会 丸岡氏

        20:30-21:00 質疑・討論

    今まで参加された方と紹介された方のみの半公開勉強会

<第3回研究会>

日時:7月23日(金) 18:30〜21:00
場所:インタースコープ3F研修室

http://www.interscope.co.jp/kaisha/fr_m3_02.html

内容:
1.松本健さん

 「顧客の行動を予測するデータマイニング入門」
2. 町田さん
 「自由記述調査データをものづくりに生かす試み」

    非公開・研究会内のみ(特別参加は講演者許可制。お問い合わせ下さい。)

 

<日本行動計量学会 第81回行動計量シンポジウム>
〜「評価グリッド法」その理論と測定・分析法の現状と進化〜

「評価グリッド法」は日本の建築関連分野で盛んに利用される定性的な
調査手法であり、建物・景観・居住性などの印象評価や施設利用者の
ニーズ把握など、主に環境心理学研究で利用されてきました。
更に近年、他分野での製品開発の手段としての利用が進み、実用面での
有効性が高く評価されている記述的調査手法の1つです。
しかし、評価グリッド法は、各企業など現場での実践を主体に発展して
きたため、理論的研究・学術的整備はあまり進んでいません。実務的に
有益であるからこそ「普及」が遅れたという側面もあります。
そこで、本シンポジウムでは、評価グリッド法の誕生から現在までの、
「理論」「測定と分析」の現状と進化についてまとめ、参加者を含めた
形での議論を行なうことで、今後の展望を明らかにし、研究者からビジ
ネス応用の実務家まで、幅広い分野の方々の評価グリッド法に関する
相互理解を促進する場を提供したいと考えております。 多数のみなさま
のご参加をお待ちしております。

<実施概要>
 日  時:2004年8月21日(土) 10:00開演 17:00終了予定
 会  場:女子栄養大学 駒込校舎 3号館5F小講堂
      http://www.eiyo.ac.jp/n_faculty/eiyo_campus/komagome.html
      JR山手線、東京メトロ南北線 駒込駅より徒歩5分

 参加費用:会員無料/非会員3,000円(ただし学生は無料)
      シンポジウム終了後、懇親会を予定しております。
      (参加費 3,000円)

 申し込み:当日参加も可能ですが、資料の準備がありますので
       下記URLよりお申し込みいただければ、幸いです。
http://www.interscope.co.jp/seminar/040821/index.html

konomi0821@hotmail.com に、「氏名」「所属」「連絡先」「会員・非会員の
別」「懇親会への参加の有無」を明記したメールをご送付いただいても
受け付けいたします。

<プログラム>
10:00-11:00 評価グリッド法とは何か〜基本的な考え方と実施法〜
     芳賀 麻誉美 女子栄養大学 食情報科学研究室

11:00-12:00 「評価グリッド法」誕生の秘密
     讃井 純一郎 関東学院大学 人間環境学部

12:00-13:00 昼休み
13:00-13:50 事例セッション1
  事例1.  公共建築のブリーフィング
    〜国交省、評価グリッド法導入へ〜
    ○小野久美子 国土交通省国土技術政策総合研究所
     小島 隆矢 独立行政法人 建築研究所

  事例2.  「選ばれる病院」のあり方を求めて
    〜病院の施設利用者評価(POE)調査結果より〜
    丸山 玄 大成建設(株) FM推進部FM計画室

13:50-14:50 評価グリッド法の測定法と運用方法の進化
    芳賀 麻誉美 女子栄養大学 食情報科学研究室

14:50-15:00休憩

15:00-15:35 評価グリッド法の分析方法の進化
    小島 隆矢 独立行政法人 建築研究所

15:35-16:50 事例セッション2
  事例3.  レトルトカレーを「おいしそう!」「買いたい!」と思わせるには?
    〜食品パッケージの魅力を探る〜
    ○芳賀 麻誉美 女子栄養大学 食情報科学研究室
     佐藤和佳子

  事例4. Webを用いた浴室の好みの評価
    〜消費者のコトバからヒット商品の兆しを探る〜
    小代 禎彦 東陶機器(株) R&D企画部
  
  事例5. デジタルカメラの評価構造把握とSPへの展開
    〜Web評価グリッド法の開発とその利用〜
    山川 義介 (株)インタースコープ 代表取締役社長

16:50-17:00 休憩

17:00-18:00 パネル討論と総合質疑
  讃井 純一郎 関東学院大学
  丸岡吉人 株式会社 電通
  井上哲浩 関西学院大学

*プログラムは予告無しで変更されることもあります。
   

<主  催>
 好みの計量研究会
 (お問い合わせ 芳賀 麻誉美 e-mail:・・・・・



<特別研究会(成果発表会):32回日本行動計量学会大会

日時:9月16日(木)〜18日(土)
場所: 青山学院大学 相模原キャンパス
<特別セッション>

[好みの計量1〜定性調査の応用事例と理論]
オーガナイザー:芳賀麻誉美 座長:松田紀之 コメンテーター:水野誠
9月16日 9:45〜11:45 RoomD
1.○芳賀麻誉美、佐藤直「雑誌プロライター記事に見る「おいしさ表現」10年の変遷とトレンド」
2.芳賀麻誉美「評価グリッド法によるハミガキ剤評価構造の探索」
3.小代禎彦「バスルームの好みについての調査分析(2)〜自由記述データを用いた好みの構造把握の試み〜」
4.○山川義介 佐藤俊雄「Web評価グリッド法を用いたデジカメの価値構造把握」
5.小島隆矢「評価グリッド法による調査結果の集約・分析法に関する検討」


[好みの計量2〜定量調査の応用事例と理論]
オーガナイザー&座長:芳賀麻誉美 コメンテーター:鈴木督久、星野崇宏
9月16日 14:15〜16:15 RoomD
1.鶴見裕之「ID付POSデータを用いた消費者の複数カテゴリー購買行動の分析」
2.佐藤宏喜、芳賀麻誉美、○本村陽一「ベイジアンネットによる商品イメージと食シーンの分析 〜低価格個食タイプアイスアンケートのデータマイニング〜」
3.○小谷野光江 君島 猛 門脇康元 芳賀麻誉美「構造方程式モデリングによる自動2輪車の居住性評価の分析」
4.○黒木学、蔡志紅「推定精度の観点から見たバックドア基準と条件付操作変数法について」
5.○黒木学 宮村理「代用特性による平均因果効果の識別可能性について」

<第4回研究会>

日時:11月17日(金) 18:30-21:00
場所:TOTOテクニカルセンター(桜新町)会議室
内容:
1.小島さん、山川さん
「あたりまえ品質魅力的品質の再考」
2.Hさん
「JMP本出版記念講演:この本を書いて私が言いたかったこと」

<第5回研究会>

日時:12月17日(金) 18:30-20:30
場所:新宿センタービル 18階 大成建設会議センター 202号室
内容:
報告1.水野さん・芳賀
「階層ベイズ・プロビット・モデルによる選好分析〜官能評価データへの応用」
報告2.(時間のため省略)
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忘年会21時〜

<第6回研究会>

日時:1月21日(金) 18:30-20:30
場所:筑波大学東京キャンパスG棟大学院会議室(茗荷谷)
内容:
報告1.星野さん
「傾向スコアによる市場調査の偏りの補正の可能性と共変量選択基準について」
報告2.椿さん
「Tweedie分布の見直しがもたらすもの」


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Last update: 2005.3.31